インプラント コラム
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- インプラントの耐久性について
インプラントのメリットは、なんといっても天然歯の感覚に近く、食事の時などに違和感がないこと。そして、しっかりものが噛めるということです。
では、そのインプラント、一生涯、天然歯のような状態が保てるのでしょうか?結論から言うと「保てます」。
しかし、自分の歯もきちんと手入れしないと虫歯になるように、インプラントも、しっかりケアをしないと長期保存の可能性が低くなります。
約40年前にインプラントを入れたスウェーデンのブローネマルク博士による第1号患者は、今でも良好な状態で使われています。
反対に、せっかくインプラントを入れたのに、2年ほどでグラグラになり、結局はずしてしまった、という例もあります。
これらの症例の違いはいったい何でしょうか?
インプラントそのものは、チタンでできていますので半永久的といってもいいでしょう。しかし、肝心なのは、歯ぐきや骨の状態、かみ合わせなどです。
「インプラント治療が完了するまでは頑張って治療に通っていたけど、完了したと同時に通院がおろそかになってしまった」ということになると、やはり長期保存は難しくなるでしょう。
セルフケアをしっかりしていても、どうしても自分では磨き残しがでてきます。さらに歯石の状態になると、歯科医院で、専用の器具でないと除去できません。せっかくインプラントを入れても、きちんとアフターケアをし、口腔内を清潔に保っていなければ、歯周病を引き起こし、インプラントが脱落してしまうという可能性が高くなります。
せっかく高額な費用をかけてインプラント治療をしているのですから、お手入れを怠ったがために脱落してしまったなんて、もったいないですよね。
脱落の原因は口内環境だけではありません!
他にインプラントの耐久性を損なう原因として考えられるのは、全身疾患によるものです。
生活習慣病が引き起こす歯周病は、骨にまで及ぶこともあります。インプラントは、骨に直接埋め込んであるため、骨がやせると、その分耐久性も悪くなります。
もちろんインプラントに限らず、天然歯においても同様のことが言えます。
定期的に検診を受けることで、インプラントの長期保存だけでなく、歯周病や虫歯などの早期発見にもつながります。
当院では、インプラント治療終了後の保証期間は「10年」としていますが、もちろん、前述したように10年以上の保存は十分可能です。
また、私たちは10年といわず、できれば一生涯快適にインプラントを使い続けていただけることを望んでいます。そのために、スタッフはインプラント治療だけでなく、患者さんのアフターケアの態勢も万全に整え、快適なインプラントライフを送っていただけるように努力していきます。
ですから、インプラント治療をされた方も、これからされる方も、私たちと一緒にお口の中の手入れを頑張っていきましょう。