インプラント コラム
- HOME
- インプラント コラム
- 知覚過敏について
みなさん「知覚過敏」という言葉を聞いたことがありますか?
テレビコマーシャルなどでも、よく使われています。
虫歯でもないのに、冷たいものや甘いものを飲んだり食べたりしたとき、歯磨きをした時に起こる「キーン!」とした歯の痛み。それが知覚過敏です。
知覚過敏は何らかの原因で、歯の表面を覆っているエナメル質が削れ、エナメル質の内側にある象牙質が露出し、神経に刺激が加わって痛みが生じます。
知覚過敏の原因として考えられるのは主に次のようなものがあります。
歯は体の中でもっとも固い組織で、毎日歯磨きをしたからといって簡単に削れることはありませんが、毎日、歯ブラシで強くゴシゴシ歯を磨くと、エナメル質が傷つき、削られることがあります。
また、皆さんがお使いの歯磨き粉の大半は、研磨剤が含まれています。その研磨剤が原因で、知覚過敏を誘発することもあります。ですから、力任せに歯を磨くのではなく適切なブラッシングをするように心がけましょう。
歯周病の症状に、「歯ぐきの後退」がありますが、本来、歯ぐきに覆われている部分は、歯ぐきより上の部分の歯よりもエナメル質が薄く、歯の根元は、それがほとんどありません。
したがって、歯ぐきがやせてしまうということは、象牙質に刺激が伝わりやすくなりますので、知覚過敏の症状が現れやすくなるのです。
また、歯周病の原因となるプラークからつくられる酸は、歯にとって大敵で、エナメル質を溶かす可能性があります。
プラークからだけでなく、食品や飲料から摂取した場合も同様です。
ですから、こまめにブラッシングをして歯垢をためないこと、そして、口の中にできるだけ酸がない状態にすることが大切です。
かみ合わせが悪かったり、歯ぎしりをすることによって、エナメル質が削れたり、割れてしまうこともあります。
特に歯ぎしりは、歯を直接こすり合わせる上に、必要以上の力が加わることがあるので、エナメル質が傷つきやすいのです。かみ合わせが悪い場合も、一定の歯に強い力が加わることで、歯ぎしりと同じような症状を引き起こすのです。
予防策として、夜、寝るときなどに「マウスガード」をつけることをおすすめします。
マウスガードをつけることで歯と歯が直接当たらないので、歯のすり減りを防ぐことができます。
口の中にたまったプラークは、放置しておくと歯石になります。歯石は自分では除去できないため、歯科医院で専用の器具を使って取らなければなりません。
状態によっては、歯石が、露出した象牙質を覆っている場合があります。その状態の歯石を除去すると、また象牙質が露出することになりますので、痛みが出ることがあります。
しかし、歯石は放置すると歯周病や虫歯を引き起こしますので、まめに除去が必要です。
このように、知覚過敏について書いてきましたが、しみ、痛みが知覚過敏ではなく、虫歯になっている場合もあります。
ですから、少しでもそういった症状があれば、かかりつけの歯科医院で早めに受診されることをおすすめします。