当院の衛生面の取り組みについて(1)

最近話題の新型インフルエンザ。
連日、ニュースや新聞で様々な情報がながれています。
ウイルスの感染力というのは恐ろしいものだと痛感させられます。

今回は、衛生面について、当院での取り組みについて少しお話しさせていただきます。
医療において、衛生面はとても重要であることは、皆さんご存じだと思います。どちらかというと、この点に関しては、医療に携わっている者よりも患者様のほうが敏感かもしれませんね。

治療に使用する器具が清潔か、着用している衣類、グローブ、マスク等は清潔か、気になるところだと思います。
これは、インプラントに限らず、普段の治療においても言えることです。
新型インフルエンザの話ではありませんが、ウイルスの感染力というものは、時に恐ろしい威力を発揮します。特に免疫力の弱い人は、感染しやすくなります。

「院内感染」という言葉をみなさんお聞きになったことがあるかと思います。院内感染とは、病院内で、細菌やウイルスなどの病原体に接して、感染することです。

医療現場では、さまざまな医療器具を使います。そのため、それらの器具を関連して感染症を引き起こすことがあります。また、医療スタッフが着用しているマスクやグローブ等が感染源になり得ることもあるのです。

歯科医院の場合、総合病院や、入院病棟を設けた医療機関などと比較すると、細菌・ウイルスの種類は限られているかもしれませんが、どんな細菌が、どんなルートで付着するか、予測はできません。

歯科医院での治療後、使用済みの器具には血液や、唾液、切削片などが付着しています。
それらの付着物には、様々なウイルスが存在しています。そういったウイルスは、消毒では死滅しないため、滅菌が必要となります。